社労士を対象とした助成金のセミナーでも触れていましたが、最近は助成金の不正受給が多く、昨年は社労士の中から逮捕者も出てしまったようです。そんな背景もあり、キャリアアップ助成金の正社員化コースについては、条件が毎年どんどん厳しくなってきたことに加えて、審査で思いもよらないような細かな点を指摘され、不支給になることもあるのだとか…
「社労士を探している」とのことで知り合いから紹介された会社の経営者が、「キャリアアップ助成金の受給を視野に入れている」みたいなことを言ってくることがありますが、助成金の情報を常に更新していない一般の人にとってはキャリアアップ助成金の正社員化コースが未だに「受給しやすい」という認識なのでしょう。
では、何が受給しやすいかと言えば、思いつくのは両立なんちゃら・・・なのかなぁといったところでしょうか。ただ、社労士に丸投げで受給できるとお考えの会社の方には申し訳ないですが、そもそも丸投げで受給できる助成金はありませんし、社労士の説明を理解して指示通りに対象者のヒアリングや書類作成などをすることができる実務担当者が社内にいるか、あるいは経営者自身がそういうことができて初めて「受給しやすい」ものとなることを知っておいて欲しいな、と思う次第であります。
J.S.