勤怠システムの設定は

タイムカードや手書きの出勤簿、業務日報など従来の出退勤時刻の把握方法に代えて勤怠システムを導入する場合、労働時間がきちんと集計できるようになるまでにはいろいろな設定を適切に行う必要があります。

例えば所定労働時間を登録し、始業時刻より前に打刻があった場合にそれをどう処理するのか、残業時間としてカウントするのかしないのか、また、カウントするなら何分単位で集計するのか、といった具合に、様々な設定項目を会社の実情に合わせて設定していきます。

もちろん、新しいシステムを導入するわけですから、労働時間が適切に把握できるよう今までよりコンプライアンスを意識したものへと変更することになると思いますが・・・。

 

私どもがお勧めしている勤怠システムはタッチオンタイムといいますが、キングオブタイムと同じものです。

その設定は、お使いのスマホやパソコンを自分好みの設定に変更したりする作業と似ていますが、私どもの事務所がある程度のやり方を教えて、場合によってはお客さん自身がマニュアルを読んだり、サポートに電話して教えてもらいながら進めていくことになります。

この設定作業、パソコンの設定が得意な人だと、めちゃくちゃ面白いと感じるのではないかと思います。私自身も楽しく感じているので、何かを組み立てたり、問題解決するのが好きな人には向いている気がします。

今年の労働保険年度更新は

4月に入って新しい年度に切り替わりました。個別(※1)の事業所は6月から7月にかけて労働保険の年度更新を行いますが、労働保険事務組合は今頃がちょうど年度更新の処理を進めている時期です。私ども「労働保険事務組合 あんしん協会」に委託している事業所の皆様にはいろいろとご協力をいただいており、感謝申し上げます。

さて、今年の年度更新では、昨年の途中で雇用保険料率が変更になっているため、少し手間が増えました。「毎年の労働保険年度更新は自社で行っているが今年は面倒なので誰かに頼みたい」という場合は社会保険労務士事務所に依頼すると間違いないですね。

この数年間は法律もあれこれと変わっていっているので、社労士事務所と付き合いがあるといろいろと相談できていいのではないかと思います。

最近の相談事例としては、ハラスメントについて、求人について、年次有給休暇の管理について、運送業の賃金制度の変更について、育児休業期間中の労働について、社会保険の加入証明について、出産祝金の金額について、従業員としての雇用から業務委託への転換について、ちょっとここには書けないような恐ろしい事件について・・・など、簡単な事案から複雑なものまでいろいろあります。

お困りの方はぜひご相談くださいね。

 

 

今年のGWは天候が微妙ですね。出勤日に良くて休日に崩れそうな感じです。少し前に購入した車載冷蔵庫とリン酸鉄リチウムのポータブル電源を活躍させるのが待ち遠しいです。
みなさん、よい連休をお過ごしください。


※1:私たち労働保険関係に携わる者は、労働保険事務組合に労働保険事務を委託していることを「委託」、委託していないことを「個別」と呼んでいます。いわゆる業界用語ですね。

社会保障制度とファイナンシャルプランニング

先日、FPの勉強会で講師を務めました。日々いろいろな業務をこなしていると、資料の作成などセミナー準備のための時間を取るのがむずかしいですね。でも「FP協会の単位取得期間である2年間に1回ぐらいはやらなければ」と思い、久しぶりにお話しさせていただきました。

社会保険労務士からFP向けの話は年金関係が多いのですが、そういうのは年金専門の先生にお任せしているので、私は今回、健康保険の給付である傷病手当金などの社会保障制度についてと労使トラブルの事例紹介みたいな話をしました。

FPの皆さんは個人の資産に関する相談に乗る上で、投資のアドバイスを行ったり、家計の見直しで保険を販売したり、といったことを日々行っていらっしゃいますが、社会保障制度の話はこの保険販売の際に、より適切なプランを提案できるためのお役に立てたのではないかと思います。

また、実際に申請した傷病手当金や労使紛争の事例を紹介できたことで、勉強会に参加された税理士さん、不動産屋さん、保険屋さんなど、関連業種の方に社労士が日々どんな業務を行っているか、その具体的なイメージをお持ちいただけることにも繋がったと思います。

 

 

後日、勉強会に参加された不動産鑑定士さんから、空き家問題を解決する士業と業者さんのグループをご紹介いただきまして、相談会に参加させてもらいました。実家が空き家になっていて、どうすべきか考えていたので、いろいろとヒントを授けてもらいました。